英国 ネオニコチノイド全面禁止へ方針転換

Posted by marui on 2017年11月23日

有機農業ニュースクリップのニュース記事です。

 

2017 11月19日

 

■英国 ネオニコ全面禁止へ方針転換

 

英国はEUが進めようとしているネオニコチノイド農薬の包括的な禁止に賛成すると、11月9日付けのガーディア

 

ン紙(英国)が報じた。英国のマイケル・ゴーヴ環境・食料・農村地域(DEFRA)相が語ったもので、ネオニコ系

 

農薬によるミツバチなどへの悪影響を明らかにした最近の研究結果を考慮したものだという。英国は、EUにおけるイ

 

ミダクロプリドなどのネオニコ系農薬の禁止について、12月にも予想されるEU委員会の投票で賛成票を投ずるとい

 

う。 ゴーブ

EU委員会に投票においては、賛成国の人口が65%異常ないと可決できないが、英国は12.79%を占め、EU

 

のネオニコチノイド農薬禁止により近づいたといえそうだ。

 

英国のネオニコチノイド農薬の包括的禁止方針の「包括的」の中身は、EUが禁止しようとしているイミダクロプリ

 

ド、チアメトキサム、クロチアニジンの3種類だけに留まるのか、それともネオニコ系農薬全てなのかははっきりして

 

いない。

 

マイケル・ゴーヴ環境相は、「1千億ポンドある英国の食品産業のキーパーツであるミツバチなどのポリネーターに

 

もたらすネオニコチノイド農薬のリスクを明らかであり、ネオニコチノイド農薬とミツバチなどとの関係に関するこの

 

間の研究結果は、農薬を規制すべきであり、規制を正当化する」「ポリネーターを危険にさらすことは出来ない」とし

ている。

これらの研究は英国政府農薬専門家委員会で調査されている。「屋外環境でのネオニコチノイド農薬への曝露は、ミ

 

ツバチの健康に受け入れがたい影響を及ぼしうる」と結論したという。DEFRAの主任科学アドバイザーのイアン・

 

ボイド教授は「重要な問題は、ネオニコチノイドの使用が、ミツバチと他のポリネーターの個体数に対する悪影響を及

 

ぼすかどうかということだ。利用しうるエビデンスは、ネオニコチノイドの使用を制限する理由となる」と語ったとし

 

ている。

 

こうした英国政府の「方針転換」に、英国の環境保護団体バグライフは9日、「英国の方針変更を温かく歓迎する。

 

EU離脱は、生態系の健全性について、英国に今以上の権限を与えるが、世界的に最高の基準を適用することは不可欠

 

だ」とする見解を発表した。

 

フランスは昨年7月、種子処理された種子の使用を含めて、2018年9月よりネオニコ系農薬の全面的使用禁止を

 

可決した。例外的には2020年7月1日まで使用が認められるが、それ以降は全面的に禁止されるという。

 

今回のゴーヴ環境・食料・農村地域相の発言により、英国を含めてEU域内のネオニコチノイド農薬への流れはほぼ

 

確実になったのではないか。英国ではEU離脱を決めた直後から、離脱後の英国の環境政策の後退を懸念する声が出て

 

いた。

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